Welcome to my blog

*ひだまりさん日記* ~晴れ 時々 読書とパン~

読書感想ブログです。たまにネタバレするかもしれません。ホームベーカリーGOPANのレシピも扱っています。


Total:
現在:

Category: *や行の作家

『ラストナイト』薬丸岳/執念の復讐劇・・・そして切ないラストナイト 

薬丸岳さん『ラストナイト』彼が犯した最後の『罪』とは?あらすじ&感想菊池正弘が営む居酒屋「菊屋」に、古い友人で刑務所を出所したばかりの片桐達夫が現れた。かつてこの店で傷害事件を起こしてから、自身の妻とも離婚し、32年もの間に何度も犯罪に手を染めてきた男だ。獣のような雰囲気は人を怯えさせ、刺青に隠された表情からは本心が全くつかめない―。著者新境地!魂を震わす衝撃のミステリー。―「BOOK」データベースより―・・・...

『賢者の愛』山田詠美/痴人か賢者か、女の愛憎を描いた復讐と悲劇の結末 

山田詠美さん『賢者の愛』私は私のやり方で、あなたの息子を愛してみせる。あらすじ&感想初恋の人を奪った親友の息子に、『痴人の愛』から「直巳」と名付けた真由子。22歳年下の直巳を手塩に掛けて“調教”し―。憧れ、嫉妬、そして復讐。谷崎潤一郎賞作家がおくる、絢爛豪華な愛憎劇がここに!―「BOOK」データベースより―これは1人の女の復讐劇でしょうか。 正直、あまり共感はできませんでした。でも真由子と直巳の関係って、それで...

『儚い羊たちの祝宴』米澤穂信 / 背筋がヒヤリ・・・すべてが覆る結末 

米澤穂信さん『儚い羊たちの祝宴』あらゆる予想は、最後の最後で覆される―。あらすじ&感想夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を...

『折れた竜骨』米澤 穂信 / ソロンの戦いと散りばめられた謎 

米澤穂信さん『折れた竜骨』浮かび上がる容疑たち―父を殺したのは誰だ?あらすじ&感想ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた…。自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の...

深すぎる闇、そして結末は・・・『沈まぬ太陽 会長室篇』山崎豊子 

山崎豊子さん『沈まぬ太陽3』会長室篇利権に群がる魑魅魍魎たち闇はなおも深く―あらすじ&感想「空の安全」をないがしろにし、利潤追求を第一とした経営。御巣鷹山の墜落は、起こるべくして起きた事故だった。政府は組織の建て直しを図るべく、新会長に国見正之の就任を要請。恩地は新設された会長室の部長に抜擢される。「きみの力を借りたい」。国見の真摯な説得が恩地を動かした。次第に白日の下にさらされる腐敗の構造。しか...

日航機墜落事故『沈まぬ太陽 御巣鷹山篇』悲劇と憤り/山崎豊子 

山崎 豊子さん『沈まぬ太陽2』御巣鷹山篇操縦不能!レーダーから機影消ゆあらすじ&感想十年におよぶ海外左遷に耐え、本社へ復帰をはたしたものの、恩地への報復の手がゆるむことはなかった。逆境の日々のなか、ついに「その日」はおとずれる。航空史上最大のジャンボ機墜落事故、犠牲者は五百二十名―。凄絶な遺体の検視、事故原因の究明、非情な補償交渉。救援隊として現地に赴き、遺族係を命ぜられた恩地は、想像を絶する悲劇に...

『沈まぬ太陽アフリカ篇』山崎豊子/流刑の男 恩地元の運命と結末 

山崎 豊子さん『沈まぬ太陽』アフリカ篇巨大組織に闘いを挑んだ男の運命―あらすじ&感想広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命―。人間の真実を...

『Aではない君と』薬丸 岳 / 子供の罪と父の苦悩 

薬丸岳さん『Aではない君と』殺人者は極刑に処すべきだ。親は子の罪の責任を負うべきだ。自分の子供が人を殺してしまってもそう言えますか? あらすじ&感想勤務中の吉永のもとに警察がやってきた。元妻が引き取った息子の翼が死体遺棄容疑で逮捕されたという。しかし翼は弁護士に何も話さない。吉永は少年法十条に保護者自らが弁護士に代わって話を聞ける『付添人制度』があることを知る。生活が混乱を極めるなか真相を探る吉永に...

『王とサーカス』米澤 穂信 / ジャーナリストの迷いと苦悩の果てに 

米澤穂信さん『王とサーカス』わたしはまだ、なにをも知ってはいないのだ。ひとにものを訊く意味も。ひとにものを伝える意味も。あらすじ&感想2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリス...

『さよなら妖精』米澤 穂信 / 出会いとユーゴスラビアへの祈り 

米澤穂信さん『さよなら妖精』 「哲学的意味がありますか? 」あらすじ&感想 1991年4月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。謎を解く鍵は記憶のなかに―。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。 読みながらに古典部シリーズを...