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*ひだまりさん日記* ~晴れ 時々 読書とパン~

読書感想ブログです。たまにネタバレするかもしれません。ホームベーカリーGOPANのレシピも扱っています。


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Archive: 2015年07月

『月と蟹』道尾秀介 / 純粋で残酷な子供たち 

道尾秀介さん『月と蟹』ヤドカミ様に、お願いしてみようかあらすじ&感想やり場のない心を抱えた子供たちが始めた、ヤドカリを神様に見立てるささやかな儀式。やがてねじれた祈りは大人たちに、そして少年たち自身に、不穏なハサミを振り上げる―。直木賞 受賞作品最初は仲が良かった子供たちの心の変化に戸惑いを覚えつつも、先が気になって後半は一気読みでした。暗い感じの物語です。道尾さんが描く少年は純粋で残酷。凄く好きっ...

『どうぶつたち』まど・みちお / 子供たちへ送る愛の詩集 

まど・みちおさん『どうぶつたち』愛と優しい詩集たちまど・みちおさん 詩美智子さま 英訳安野光雅さん 絵本の紹介&感想日本の子どもたちの大好きな童謡『ぞうさん』の作者、まど・みちおさんの詩が英語に訳されて日本とアメリカで絵本になりました。まど・みちおさんの楽しい動物たちの詩20篇と、美智子さまによる英訳を収録。 絵本というより詩集ですね。まど・みちおさんの言葉が優しく心に響きました。Twitterのフォロワーさ...

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『何者』朝井リョウ / SNSとプライドの高い学生たち 

朝井リョウさん『何者』 プライドの高い学生たち あらすじ&感想「あんた、本当は私のこと笑ってるんでしょ」就活の情報交換をきっかけに集まった、拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良。自分を生き抜くために必要なことは、何なのか。直木賞 受賞作品。初めて朝井さんの本を読みました。「就職活動」をテーマにしたお話で現代社会の学生を描いています。私の頃と比較しながら面白く読めました。今と昔とでは大違い。TwitterなどのSNS...

『凍りのくじら』辻村深月 / ドラえもん愛たっぷり 

辻村深月さん『凍りのくじら』 あなたの描く光はどうしてそんなに強く美しいんでしょうあらすじ&感想藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき―。ドラえもんが読みたくなりました...

『ぶどう酒びんのふしぎな旅』藤城清治 / アンデルセンとともに 

藤城清治さん『ぶどう酒びんのふしぎな旅』絵本ぶどう酒びんを通して伝わる人生の喜びと、悲しみと、はかなさと。あらすじ&感想あばら屋の二階の窓辺に、老婆の飼い鳥の水飲み用に置かれた、こわれたぶどう酒びん。じつは、このびん、老婆が、美しい少女だったころ、その婚約の席で空けられた、ぶどう酒びんだった・・・。使われては捨てられ、また拾われて、べつの人の手に渡りというぶどう酒びんの旅が、ときに少女の人生と交錯し...

『少年アリス』(改造版) 長野まゆみ / 美しい言葉に魅入られて 

長野まゆみさん『少年アリス』(改造版) 繊細で美しいことばで綴るファンタジーの世界へあらすじ&感想夜の学校をのぞいてごらん。今夜も少年たちが夜空に星をぬいつけているよ。『少年アリス』改造版。素敵なファンタジーですね。「理科室」や「カラスウリ」「二人の少年」など、宮沢賢治さんの『銀河鉄道の夜』を思い描くような物語でした。私が読んだのは『少年アリス』改造版で、『少年アリス』を大幅に改稿したものです。改稿...

『天空の蜂』東野 圭吾 / 原発への想い 

東野圭吾さん『天空の蜂』ドキドキが止まらない!!緊迫の社会派サスペンスあらすじ&感想超大型特殊ヘリコプターが奪取された。無人操縦でホバリングしているのは、稼働中の原子力発電所の真上、しかも爆薬が仕掛けられていた。日本国民すべてを人質にしたテロリストの脅迫に対し、政府が下した非情の決断とは。そしてヘリの燃料が尽きるとき・・・。東野圭吾さんの『天空の蜂』。湯原さん役に江口洋介さん、三島さん役に本木雅弘さん...

『すきまのおともだちたち』江國 香織 / 永遠のおんなのこ 

江國 香織さん『すきまのおともだちたち』永遠の「おんなのこ」と素敵な「すきま」の世界あらすじ&感想旅先で「すきま」に迷い込んだ私を助けてくれたのは、小さな女の子とおしゃべりなお皿。元の世界へ戻れない私と、不思議な魅力に満ちた彼女たちとの間には、いつしか友情が芽生えるが・・・。本のタイトルと、こみねゆらさんの挿絵が素敵でした。唐突に「すきま」の異世界に迷いこむファンタジー。切なく、それでいてワクワクする...

『朝のリレー』谷川俊太郎 / いつもどこかで朝がはじまっている 

谷川俊太郎さん『朝のリレー』カムチャツカの若者がきりんの夢を見ているときメキシコの娘は朝もやの中でバスを待っているニューヨークの少女がほほえみながら寝がえりをうつときローマの少年は柱頭を染める朝陽にウインクするこの地球ではいつもどこかで朝がはじまっているぼくらは朝をリレーするのだ経度から経度へとそうしていわば交替で地球を守る眠る前のひととき耳をすますとどこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴ってるそれは...

『マボロシの鳥』絵本☆この世界は、きっとどこかとつながっている 

『マボロシの鳥』絵本この世界は、きっとどこかとつながっている〈影絵〉藤城 清治〈原作・文〉太田 光あらすじ&感想いつの時代か、どこの国のことかはわからない。町外れのオリオン劇場には、あふれかえるほどの観客がつめかけていた。魔人チカブーの芸、「マボロシの鳥」を見るために。太田さんが描く「世界の秘密」とは・・・。今日、紹介するのは藤城さん ✕ 爆笑問題の太田さんのコラボ絵本。『マボロシの鳥』です。藤城さん好き...