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*ひだまりさん日記* ~晴れ 時々 読書とパン~

読書感想ブログです。たまにネタバレするかもしれません。ホームベーカリーGOPANのレシピも扱っています。


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Archive: 2015年08月

『神の子』(上) 薬丸 岳 / 孤独な少年の心と闇の組織 

薬丸岳さん『神の子』(上)天才的頭脳と、絶望的な孤独。授けられたのは、それだけだった。あらすじ&感想 殺人事件の容疑者として逮捕された少年には、戸籍がなかった。十八歳くらいだと推定され、「町田博史」と名付けられた少年は、少年院入所時の知能検査でIQ161以上を記録する。法務教官の内藤は、町田が何を考えているか読めず、彼が入所したことによって院内に起こった不協和音に頭を悩ませていた。やがて、何人かの少年を巻...

絵本『緑色のうさぎの話』道尾秀介 / それでも生きてゆく 

道尾秀介さん × 半崎信朗さん 『緑色のうさぎの話』絵本 みんなと ちがう きみがうらやましかった あらすじ&感想直木賞作家、道尾秀介がデビュー前の17歳の冬に描いた絵本の原作を、Mr.Childrenのプロモーションビデオ『花の匂い』『常套句』を制作し、話題を呼んだ半崎信朗が描き下ろす、これまでにない質感の感動絵本! いじめにあった緑色のうさぎが、自らの悲惨な境遇や大切な人の死を乗り越えて生きていく姿を美しく描く、...

『ジャイロスコープ』伊坂 幸太郎 / ユーモア溢れる伊坂ワールド 

伊坂幸太郎さん『ジャイロスコープ』驚きと意外性に満ちた個性豊かな短編集あらすじ&感想助言あります。スーパーの駐車場にて相談屋を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。バスジャック事件の“もし、あの時…”を描く「if」。謎の生物が暴れる野心作「ギア」。洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。書下ろし短...

『ボトルネック』米澤 穂信 / 僕が存在しない世界 

米澤穂信さん『ボトルネック』想像力で挑む物語あらすじ&感想 恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。どうやらここは、「僕の産まれなかった世界」らしい。 この物語は怖い。読み終わってからジワジワと怖さがやってきました。そして様々な謎...

『悪党』薬丸 岳 / 罪と罰 

薬丸岳さん『悪党』その罪は赦せますか?あらすじ&感想 元警官の佐伯修一は、埼玉の探偵事務所に籍を置いている。そこに、ある老夫婦から人捜しの依頼が舞い込んだ。自分たちの息子を殺し、少年院を出て社会復帰しているはずの男を捜し出してほしい。さらに、その男を赦すべきか、赦すべきでないのか、その判断材料を見つけて欲しいというのだ。佐伯は、所長の命令で渋々調査を開始する。実は、佐伯自身も、かつて身内を殺された...

『クレーの絵本』谷川俊太郎×パウル・クレー / 哀愁と不思議な世界 

谷川俊太郎 × パウル・クレー『クレーの絵本』 どんなよろこびのふかいうみにもひとつぶのなみだがとけていないということはない 本の紹介&感想 クレーの40点の絵と、谷川俊太郎さんの14編の詩が奏でる二重奏。クレーの絵にうながされて詩を書いてきたという谷川さんが、クレーの作品の奥にある深い感情を見つめ、イメージを詩で表した。 最近、詩を読むようになりました。谷川俊太郎さんの奏でる言葉は心の奥に響くものがありま...

『いなくなった私へ』辻堂 ゆめ / 今を生きる 

辻堂ゆめさん『いなくなった私へ』突然だれにも認識してもらえなくなったとしたら―あらすじ&感想人気絶頂のミュージシャン・梨乃は目を覚ますと、誰にも自分と認識されなくなっていた。さらに自身の自殺報道を目にした梨乃は自らの死の真相、そして蘇った理由を探りはじめるが…。2015年第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。 やっと借りれました!図書館で順番待ちをしていたのです。この本は、今までに読んだこと...

『セロ弾きのゴーシュ』藤城清治×宮沢賢治 / 生命力溢れる絵本 

藤城清治 × 宮沢賢治『セロ弾きのゴーシュ』 ああ、かっこう。あのときはすまなかったなあ。おれは怒ったんじゃなかったんだ。 あらすじ&感想 ゴーシュは町の活動写真館でセロを弾く係りでした。けれども、あんまり上手でないという評判でした。ある夜、大きな三毛猫が、トマトを持ってやってきて・・・。昨年、宮沢賢治賞を受賞したという藤城清治さん。今日はその中で有名な『セロ弾きのゴーシュ』を紹介します。力強い影絵の世界...

『マインド』今野 敏 / 碓氷弘一シリーズ6 白熱の心理戦 

今野 敏さん『マインド』浮かび上がる共通点とはあらすじ&感想警視庁捜査一課・碓氷警部補の元に都内で起こった二件の自殺と二件の殺人の報が入る。発生時刻はすべて同じ日の午後11時だった。関連性を疑う第五係は、田端捜査一課長の特命を受けて捜査を開始する。その後、さらに同日同時刻に都内で盗撮・強姦未遂等あわせて三件の事件が起こっていたことが判明。一見関連性がないように見える各事件は、実は意外な共通点で繋がっ...

『石の繭 警視庁殺人分析班』麻見和史/ 執念の復讐と予想外の結末 

麻見和史さん『石の繭 警視庁殺人分析班』その変死体は、何を意味するのかあらすじ&感想モルタルで石像のごとく固められた変死体が発見された。 翌朝、愛宕署特捜本部に入った犯人からの電話。なぜか交渉相手に選ばれたのは、新人刑事の如月塔子だった。自らヒントを提示しながら頭脳戦を仕掛ける知能犯。そして警察を愚弄するかのように第二の事件が―緻密な推理と捜査の迫力が光る傑作警察小説。ラストのどんでん返しが凄い!!...