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『鳥』安房 直子 / 一途な恋と、素敵な秘密

*ひだまりさん日記* ~晴れ 時々 読書とパン~

読書感想ブログです。たまにネタバレするかもしれません。ホームベーカリーGOPANのレシピも扱っています。


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『鳥』安房 直子 / 一途な恋と、素敵な秘密 

安房 直子さん
『鳥』

けっして聞いてはいけないひみつ
あたしの大好きなひとのひみつ






あらすじ&感想


ある町に耳のお医者さんがいました。とても腕の良いお医者さんでしたから、待合室はいつも満員です。そのお医者さんの元に、一人の少女が駆け込んできました。少女の耳の中に大変なものが入ってしまったようなのです。そして、お医者さんは診察をするのですが・・・。


『鳥』は『きつねの窓』同様、小学校の国語の教科書に載っていたお話です。
ご存知の方もいらっしゃるのではと思います。
今改めて読んでみると、授業で習ったときよりも一層好きになりました。

それでは安房直子さんが描く不思議な世界へ旅立ちましょう。


耳の中のひみつ


「あのね、ひみつなんです。」
「ひみつってことはないだろ。それじゃ、なおせないじゃないか。」
「だから、ひみつなんです。ひみつが、あたしの耳にはいってしまったんです。」



少女の耳にはいってしまったひみつ
少女は聞いてはいけない話を聞いてしまったのです。
・・・それは好きになった男の子のひみつでした。


すると、海女は、こちらへ、にじりよってきて、あたしの耳に、ぴったり口をつけました。そして、たったひとこと、こういいました。
「あいつは、鳥なんだよ。」



そうです。
好きになった男の子は、実は鳥だったのです。

そしてそのひみつを日が沈むまでに忘れないと、人間の姿をした男の子は鳥に戻ってしまいます。
少女は恋をしていました。


心に浸透する恋心






安房直子さんの童話には、しばしば恋の話がでてきます。
甘く切ない恋や、美しく残酷な恋、一途な恋心。
それは色で例えるなら淡く甘いピンクや、夕日が沈む瞬間のオレンジ、澄み渡る青と言ったところでしょうか。

『鳥』を読んでいて私は「青」を感じました。
空の澄み渡る青です。
少女の一途な想いに胸が打たれ、果てがない空のように好きな気持ちにも果がない。
まだ幼かった頃の恋心を思い出しました。


お医者さんの診察


ほんとうなのです。少女の耳の中には、たしかに海があるのでした。まっさおな夏の海と、砂浜とが、ちょうど、小人の国の風景のようにおさまっているのです。



耳の中に広がった安房直子さんの不思議な世界。
目を閉じると私にも海と砂浜が見えます。
そしてそこには1羽の鳥がいます。

お医者さんはひみつを取り逃すのですが、もう一つの素敵なひみつに気づくのです。


あの子は、知らずにいるんだ。自分も、カモメなんだっていうことを。



私も嬉しくなってしまいました。

お話は少女に素敵なひみつを伝える前に終わってしまいます。
目を閉じると、青い空に仲良く飛んでいる2羽のカモメが思い浮かぶようです。


ひだまりさんの呟き。


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1 Comments

ひだまりさん。  

拍手コメ Pさんへ。

よかったです。
こちらこそ、ありがとうございます(*^^*)

2017/03/26 (Sun) 13:27 | EDIT | REPLY |   

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