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『石の繭 警視庁殺人分析班』麻見和史/ 執念の復讐と予想外の結末

*ひだまりさん日記* ~晴れ 時々 読書とパン~

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『石の繭 警視庁殺人分析班』麻見和史/ 執念の復讐と予想外の結末 

麻見和史さん
『石の繭 警視庁殺人分析班』

その変死体は、何を意味するのか



あらすじ&感想


モルタルで石像のごとく固められた変死体が発見された。 翌朝、愛宕署特捜本部に入った犯人からの電話。なぜか交渉相手に選ばれたのは、新人刑事の如月塔子だった。自らヒントを提示しながら頭脳戦を仕掛ける知能犯。そして警察を愚弄するかのように第二の事件が―緻密な推理と捜査の迫力が光る傑作警察小説。


ラストのどんでん返しが凄い!!
あいた口が塞がりませんでした。
『石の繭』はWOWOWにてドラマ化されますね。
主演は 木村文乃さん。
他にも 青木崇高さんや、渡辺いっけいさんなど豪華キャスト。
これは映像が楽しみです。
なるべくネタバレなしで感想を書いていきます。





復讐に燃える犯人


次々と展開されるこの小説は、ページをめくる手が止まりませんでした。
主人公である如月塔子は身長152cmの小柄な女性警察官。


塔子は、この身長と子供っぽい顔に不満を持っていた。刑事として手柄を立てたいと思っているのに、周囲からはいつも「女の子」扱いされてしまうからだ。



そんな小さくて可愛らしい彼女の勤務先は、殺人事件を担当する捜査一課でした。
女性刑事さんというと誉田哲也さんの姫川さんが思い浮かびますが、全く違うタイプの刑事さんでした。
私も背が小さい方なので愛着が湧きます。

そんな彼女が、「トレミー」と名乗る犯人と電話のやりとりをするシーンは緊張感が漂ってきます。


「・・・・・トレミー、今日ここへ電話をかけてきた目的は何ですか」
「あんたたち警察が見当外れな発表をしないよう、アドバイスしようと思ったんだ」



突然の犯人からの電話・・・。
緊張の瞬間です。
そして、


「素直なあんたに、ご褒美をやろう。いいかい、事件はまだ終わらないよ。第二幕がある」



犯行予告とも取れる犯人のひとこと。
トレミーの目的とは何なのか。
ただ目立ちたいだけ?
私も一緒に推理をしながら読み進めていきました。
そこには復讐に燃える犯人の哀しい過去と、ある事件が絡んでいたのです。


石膏で再現した人の形


私がこの小説を読んでいて気になったことがありました。
それはイタリアのナポリ近郊にある古代都市ポンペイで実際に起こったことです。





西暦79年8月24日、イタリアのヴェスヴィオ火山が噴火し、その火砕流で12,000人もの人々が生き埋めになってしまったという悲惨な歴史があります。後に発掘されることとなるのですが、生き埋めになった人たちの遺体部分だけが腐ってなくなり、火山灰の中に空洞ができていたそうです。そこに石膏を流して、当時の人の様子を再現したとされています。


思わずネットで検索して写真などを見たのですが、逃げ惑う人たちの様子や恐怖が伝わってきて、なんとも言えない気持ちになりました。
・・・そんなことがあったなんて知らずにいた私は衝撃を受けたわけです。

『石の繭』には最初の事件現場に犯人が置いていったと思われる、あるプリントがありました。
それが「大ポンペイ展」のプリントです。
如月さんと先輩の鷹野刑事はそれを調べ始めます。


横浜みなと美術館でそのページを見たとき、塔子は強く心を揺さぶられた。繭のようだと思った。長い時間を経て、石化してしまった繭。



この本のタイトルは、石膏で作った人の形が繭のように見えるということからきているようですね。


予想外の結末


麻見さんが描くこの小説は半分くらい読むと犯人が分かってしまうんです。
あら、呆気ないわ・・・と思っていると衝撃の展開に目を見張ってしまいます。
いろんなところに伏線が張り巡らされ、最後に全部繋がっていく。
その展開の見せ方は凄かったです。
この犯人は知的過ぎる。
警察までも翻弄される復讐劇でした。

トレミーはあの人だったのかぁ・・・。
犯人の執念を感じました。


個性的な仲間たち


この物語にはたくさんの登場人物がでてきます。
如月さん初め思いやりのある仲間たち。


門脇は趣味でテレビ番組を調べているわけではなかった。地取りで得た証言と照らし合わせるために、番組表をチェックしていたのだ。



それぞれが個性的な趣味を持っているようでいて、ちゃんとそれには理由があった。
そんな先輩に支えられている主人公が成長していく姿は微笑ましかったです。





小柄な彼女が言ったひとことが胸に響きます。

「私、体が小さいでしょう。危ない場面になっても、なかなか命中しないと思うんですよね」

危険な目に遭遇し気持ちが沈んでいましたが、それでも健気に明るく振る舞う前向きな姿勢にはぐっときました。
小さいことがコンプレックスでしたが、それも彼女の魅力の一つ。
可愛らしい刑事さんでした。


如月搭子シリーズ3作目のレビュー
*水晶の鼓動*

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殺人現場は真っ赤に染められた部屋。搭子&鷹野ペアは捜査に乗り出すが・・・。犯人はなぜ部屋を赤く染めたのか?



** 拍手コメントRe:**(8/12)
Kさんへ。
私もネットで検索して心が痛みました。ポンペイ展見てみたいです。

** 拍手コメントRe:**(8/13)
Aさんへ。
コメントありがとうございます。リンク大歓迎です(*^_^*) 私もAさんのブログに訪問したいのでアドレスを教えて頂けると嬉しいです。
** ひだまりさん。**


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殺人分析班, 如月搭子, WOWOWドラマ,

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