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『マインド』今野 敏 / 碓氷弘一シリーズ6 白熱の心理戦

*ひだまりさん日記* ~晴れ 時々 読書とパン~

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『マインド』今野 敏 / 碓氷弘一シリーズ6 白熱の心理戦 

今野 敏さん
『マインド』

浮かび上がる共通点とは


あらすじ&感想


警視庁捜査一課・碓氷警部補の元に都内で起こった二件の自殺と二件の殺人の報が入る。発生時刻はすべて同じ日の午後11時だった。関連性を疑う第五係は、田端捜査一課長の特命を受けて捜査を開始する。その後、さらに同日同時刻に都内で盗撮・強姦未遂等あわせて三件の事件が起こっていたことが判明。一見関連性がないように見える各事件は、実は意外な共通点で繋がっていた―。藤森紗英心理調査官、再び!

私の大好きな碓氷弘一シリーズ。
『触発』、『アキハバラ』、『パラレル』、『エチュード』、『ペトロ』に続く6冊目になります。

今野さんの警察小説は「隠蔽捜査」や「安積班シリーズ」など人気のものが多く、一度読むと続きを読まずにはいられませんよね。
その「ハマる」要素の一つに登場人物の魅力があります。





「カッコよさ」の秘密


この本の主人公である碓氷弘一は冴えない中年の刑事さん。
どこにでもいそうなオジサンなのですが、その推理は鋭く一気に引き込まれます。
人は見た目で判断するなとよく言いますが、長く付き合うとその人の良いところが見えてきますよね。
今野さんが描くキャラクターたちは、初めて読んだとしても、もう長く付き合っているかのような愛着が持てる。
自分に正直なキャラクターが多いように思います。
かっこ悪くても、そこに「カッコよさ」を感じてしまうんです。

そして今回、碓氷刑事の相棒としてもう1人登場します。
警察庁の心理捜査官、藤森紗英さんです。


心理学の専門家で、プロファイリングなど、捜査の助言をするのが役割だ。かつて、連続通り魔事件を捜査した際に、碓氷と組んだことがある。



実はこの藤森さん、シリーズ4冊目『エチュード』で登場しているんです。
今回もその二人のやり取りが鋭くワクワクしちゃいました。
白熱の心理戦です。
2人の会話から信頼感が伝わってきて、いいコンビだなと思いました。


マインドコントロールの恐怖


事件の発端は二人の人間の自殺でした。


ほぼ同時刻に二人の人間が自殺したというのは、偶然だろう。だが、刑事は偶然という言葉を嫌う。



同時刻に起きた二件の自殺。
碓氷刑事は疑問に思います。
そして田端捜査一課長の命令を受けて調べ始るのですが、他にも5件の事件が同時刻に発生していました。
奇妙なことに、いずれの犯人も犯行を覚えていない・・・。
記憶障害が起きていたのです。
キーワードはマインドコントロールと催眠術。

この本を読んでいると、マインドコントロールの恐怖を実感します。
自分でも気づかない奥底にある感情。
理性が働くから人を憎んでいてもストッパーが掛かり一線を超えずにいます。
でもひとたび催眠術でその理性を取り払われたら・・・。
感情のままに行動してしまうかもしれない。
恐ろしいことです。

・・・なんだかマイナスのことばかり頭をよぎりましたが、自己暗示っていうのもありますね。
自分に暗示をかけて良い方に思い込む。
無理なことでも「出来る」と言い聞かせれば出来てしまう。
人の心って不思議なものですね。





白熱のラスト


今野さんの警察小説の結末はいつも一気読みです。
ラストが熱いのです。


碓氷自身も疲れていた。だが、被疑者確保が近いという高揚感のほうが勝っていた。



私も一緒に感じる高揚感。
一気に畳み掛けます。
毎回思うのですがその感じが好きです(*^_^*)
今回も読むのをやめられず夜更かしです。
・・・最近、不健康。
でも面白かったです。

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碓氷弘一, 警察,

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