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『鬱積電車』(怪笑小説) 東野圭吾 / 満員電車あるある!!

*ひだまりさん日記* ~晴れ 時々 読書とパン~

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『鬱積電車』(怪笑小説) 東野圭吾 / 満員電車あるある!! 

東野圭吾さん
『鬱積電車』(怪笑小説より)

ドキっとする、満員電車あるある!!





あらすじ&感想


電車内で繰り広げられる心の声。思わずクスリと笑ってしまう、ブラックユーモアに溢れたショートストーリー。

東野圭吾さん『怪笑小説』より。
今日ご紹介するのは、最後にヒヤリとしたオチが待っている一話です。

※オチのネタバレはしませんが、感の良い方は気づいてしまうかもしれません。


心の呟き


満員電車に乗ってるだけで疲れてしまいます。
特に仕事の前だと、それだけでグッタリ。
私は幸運なことに、混む時間帯から少しズレて地下鉄に乗っています。
出勤時間がほんの少し遅いんですね。
でも経験したことはあります。
ギュウギュウ詰の電車に。

このストーリーを読んで思ったのは「あるある!」でした。
ここで描かれているのはリアルな心の声です。
『鬱積電車』というタイトルからも想像できるように、様々な人の鬱な気持ちがこれでもかってくらい書かれています。

例えばこんな気持ち。


なんという非常識な連中だろう。どいつもこいつも知らん顔をしていやがる。シルバーシートというのは、年寄りのための席だというのに。



これはお婆さんの本音。
・・・お年寄りには席を譲りましょうね。


てめえには常識ってものがないのか。それとも自分がどれだけの悪臭を吐き出してるかわかってないのか。どっちにしろ、とんでもない大馬鹿だ。死んじまえ。



隣の人の口臭が気になる女性の本音。
けっこう過激な心の呟きですね。
香水がキツイ人も私はイヤかも。
思わず顔をしかめてしまいそう。

席の争奪戦、親父の悪臭に嫌悪する人、スケベ親父、ぐずる子供・・・。
この本には、たくさんの人の心の声が書かれています。
自分勝手だなぁ・・・と思う一方で
一つくらいは私も思い当たることがあったりして。
ははは・・・と苦笑いしてしまいました。
リアルすぎるけど、堂々と本音を書かれるとなんとなくスッキリとした気持ちになるから不思議です。





本音と建前


ショートストーリーという短い物語の中で繰り広げられる鬱。
様々な人の、それぞれの視点で描かれてます。

もっともな言い分。
明らかに過剰な言い分。
涼しい顔をしながら心の中は荒れている。
そんな本音と建前がはっきりとわかって面白いんです。
読んでいる私もドキっとするくらい。
最低限のマナーは大切ですね。


最後はヒヤリ


最後のオチが良い。
思わずヒヤリとしました。

心の声なので外に漏れることはないけれど、それが漏れたとき恐ろしいことになります。
大丈夫かなぁ・・・。
本音と建前って大切ですね。
ほんとにブラックユーモアな一話でした。


天才 東野圭吾


短編よりも長編の方が好き。
という理由で今まであまり短編を読んでいなかった私。
『怪笑小説』を読んで、東野さんはとても多くの引き出しを持っているんだなと思いました。
短編って、より作家さんの技量が問われるものだと思います。

東野さんは仕事場に通う途中でこの物語を思いついたそうです。


目の前にいる人々の心境を想像したら、こうなった



私が読んだ文庫版『怪笑小説』は、一つのストーリーにつきそれぞれ あとがきが書かれているのでそれも楽しめました。
こんなに面白く雰囲気が違う作品を描ける東野さんは、天才だなぁと思いました。


次回の予告


『あるジーサンに線香を』
『鬱積電車』
の2話を紹介してきました。

次回は私が一番好きなショートストーリーです。
あまりの「くだらなさ」に大笑いしてしまった一話。
・・・まさかUFOの正体がアレだなんて (笑)






怪笑小説より。
こちらのレビューもどうぞ。

*『あるジーサンに線香を』
切なくほろ苦い物語でした。
でも、若返りって魅力です。

*『超たぬき理論』
UFOの正体は、まさかの・・・!?
くだらなくて、でも面白い一話。


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