Welcome to my blog

『22年目の告白―私が殺人犯です―』浜口倫太郎/美しく理知的な殺人犯、曾根崎雅人

*ひだまりさん日記* ~晴れ 時々 読書とパン~

読書感想ブログです。たまにネタバレするかもしれません。ホームベーカリーGOPANのレシピも扱っています。


Total:
現在:

『22年目の告白―私が殺人犯です―』浜口倫太郎/美しく理知的な殺人犯、曾根崎雅人 

浜口倫太郎さん
『22年目の告白―私が殺人犯です―』

「はじめまして、私が殺人犯です」


20170419124525edd.jpg


あらすじ&感想


あらすじ

編集者・川北未南子の前に突如現れた美しい青年・曾根崎雅人。彼から預かった原稿は、時効が成立した連続絞殺事件の犯行を告白したものだった。はたして、この本は出版されるべきなのか。だが、わたしはもう悪魔の虜になっていた・・・。 社会の禁忌に挑む小説版『22年目の告白』。

藤原竜也さんが魅惑的に微笑む表紙が目を引く。
映画化が予定されている『22年目の告白』の小説版を読みました。
もともとは、韓国映画の『殺人の告白』を日本版にリメイクしたものらしいですね。
映画は見ていなかったので、オチもわからずよんでいました。
これは面白いです。
止まらず一気に読んでしまいました。

※ 少しだけネタバレあります。


『22年目の告白―私が殺人犯です―』のレビュー


世間を惑わす殺人犯の告白本


時効を迎えた殺人犯自らが、告白本を出すという設定にひかれます。
面白そうだなと手に取りました。
彼の目的はいったい何なのか・・・。
しかもその告白本は、たちまちベストセラーになります。

藤原竜也さん演じる曾根崎雅人が魅惑的で素敵なんです。

読んでいる途中では、何を考えているのかわからなくて少し怖かったですが (^_^;)

この物語を読んで、過去に出版された少年Aの本が頭に浮かびました。
腹が立って読もうとも思わなかったですが。
だから、そんなに売れるか?
・・・という疑問は、正直のこりました。
物語の中だから良いのであって、現実に出版されたら大ブーイングでしょうね。


20160818210143cd3.jpg


美しく理知的な殺人犯、曾根崎雅人


この小説の面白さは、美しく理知的な殺人犯、曾根崎にあるのだと思います。

もちろんそれだけではないのですが、映画で曾根崎を演じられるのが藤原竜也さんだということで、大ヒット間違いないと思います。
藤原竜也さんって、ほんとにアクが強い役が上手いですからね。

小説を読むかぎりでも、曾根崎はかなりの美形。
主人公である編集者の川北未南子は、信じられない思いで行動を共にします。
編集者、兼マネージャーとして。


これほど美しく、これほど理知的で、しかもこれほど紳士的な男性が殺人犯だと信じられるわけがない。



美形ってだけではなくて振る舞いも紳士的で、曾根崎=殺人犯・・・というのが成立しないような人物でした。
でもその瞳の奥には確かに闇がある。
ちょっとヒヤリとしてしまいます。

告白本を出版する時に、大々的に記者会見をやった彼が言ったことば。


「はじめまして、私が殺人犯です」



魅惑的に微笑む藤原竜也さんを想像できてしまいました。
・・・なんかこの役柄、ぴったりのような気がします。


刑事の思い


殺人犯の存在が世間に知るところとなり、苦しむのは遺族や刑事たち。
思わぬところで、色々と繋がっていました。
その中で牧村刑事の無念に心が揺さぶられます。


あと一日、あと一日後に事件が起きていれば、と何度願ったかわからない。時効さえなければまだ捜査続行が可能だ。それならば命あるかぎり犯人を追いかけて逮捕し、司法の手にゆだねられた。なのにたった一日の違いでそれができないのだ。



時効の壁。
それが廃止される法律ができた1日前に時効が成立しちゃってたんですよね。
かなり悔しいだろうな・・・。
この牧村刑事は、事件の被害者遺族でもあったんですよね。
でも最後まで読むと、彼の執念が伺えました。
決して諦めていたわけではないんです。


20160124213138a7d.jpg


ニュースキャスター仙堂 VS 曾根崎


後半もまた盛り上がりをみせます。
曾根崎が人気番組『NEWS EYES』でメインキャスターの仙堂とやり合う。
これがまた面白かったです。

告白本に殺人動機が書かれていなかったことについて、仙堂は・・・、


書かなかったのではなく書けなかった。なぜならあなたは犯人でないからだ



まさかのニセ犯人説!?

こうなると予想がつくのですが、真犯人を名乗る人物まで出てくる。
ここの部分を読んでいて、なんとなく前に読んだ雫井脩介さんの『犯人に告ぐ』を連想しました。
劇場型捜査のようなかんじ?(捜査じゃないけど・・・)

果たして、曾根崎は本当に犯人なのか?
そして彼はなぜ告白本を出版したのか?
・・・すべて最後に明かされます。
「執念だなあ・・・」と思いました。


衝撃の結末


最後は衝撃です。
想像がつかなかった結末。
でも優しい終わり方なんです。
・・・あの人が作家さんになるなんて。
涙ぐんでしまったくらい心が温まりました。

これはやっぱり映画向きの作品ですね。
映画を元に書いたのだから当たり前か・・・。
妖しく微笑む藤原竜也さんが最後まで頭から離れませんでした。




この記事を書いた人って、どんな人?


本を売るならネットオフが便利って知ってた?



映画,

0 Comments

Add your comment