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『アキラとあきら』池井戸潤 / 爽快な結末 / Wアキラの運命と宿命

*ひだまりさん日記* ~晴れ 時々 読書とパン~

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『アキラとあきら』池井戸潤 / 爽快な結末 / Wアキラの運命と宿命 

池井戸 潤さん
『アキラとあきら』

運命を、乗り越えろ!





あらすじ&感想


零細工場の息子・山崎瑛と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬。生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった―。感動の青春巨篇。
―「BOOK」データベースより―

向井理さん × 斎藤工さん、W主演。
7月にWOWOWドラマ化される池井戸潤さんの新刊が文庫版で発売されました。
最速ドラマ化!
700ページと読みごたえがありますが、全く苦になりません。
・・・さすがだなと思います。

池井戸さんの本を読むのは、『下町ロケット』に続き『ガウディ計画』以来です。
最後にスカッとするのが心地よい。
本作もラストは爽快そのものでした。
しかもボリューミーなので、読み終わったときの満足感が半端なかったです。

※ 少しだけネタバレあります。


池井戸潤さん
『アキラとあきら』のレビュー


W主演!! 彬 と 瑛


向井理さん × 斎藤工さん、W主演 ・・・ということで注目されている本作。
向井さん演じるのは、大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂 彬 (かいどう あきら)。
斎藤さん演じるのは、零細工場の息子・山崎 瑛 (やまざき あきら) です。

生まれも育ちもまるで正反対な彼らは、お互いに宿命を背負い、別々の人生を歩んでいきます。
自らの意志で人生を選んできたエリートと、自らの能力で人生を切り開いてきた天才。
その2人の人生が交差するとき、新たな困難がふりかかる・・・。

バブルで日本が沸いていた時代から、バブル崩壊・・・の激動の時代を描いています。

バブル崩壊したのって、私が中学生くらいの時?

銀行も潰れるんだとびっくりした記憶がうっすらあります。
ひだまりさん。は、就職氷河期世代。
短大を卒業したけど就職難でした。
バブル期の好景気だったころの記憶は曖昧です。





それぞれの宿命


主人公2人の幼少期から、恋愛、就職、結婚までの人生が描かれています。
そんな中で感じたのが彼らの「宿命」。
東海郵船の御曹司である彬は、家業を継がず自らの意志でメガバンクに就職します。
生まれながらのエリート。


恵まれているということは同時に、それに見合う運命を背負うことなのだ。生まれながらにして、そんな運命を背負ってきたのが父たちであり、そしてこれから背負うのが彬たちである。



家のしがらみがすごい・・・。
恵まれているからって良いわけではないんですよね。
彼は自分の意志で人生を切り開きますが、結局そのしがらみからは逃れられないんです。
後半は、東海郵船の御曹司として生まれてきた彼の宿命をひしひしと感じました。


そしてもう1人の瑛。
零細工場の息子として生まれた彼もまた、過酷な人生を歩んでいきます。
父の経営する工場が潰れてしまう・・・。
幼少期は、瑛の視点の方が多めに描かれていました。
やがて彼も同じメガバンクに就職する。
そこで感じた無力感に、私もやるせなさを感じてしまいます。


助けようと思っても助けられないで、見捨てた会社が何社あったか。そのたびに自分の無力さを痛感してきた



かつて自分も経験してきた辛さ。
でも彼だからできた救済があったんですよね。
担当していた会社は倒産してしまったけど、1人の女の子の命を救った。
そんな瑛にもまた、宿命を感じました。


メガバンク産業中央銀行の新人研修


別々の人生を歩んできた 瑛と彬 ですが、幼少期を経てやっと接点ができます。
メガバンク産業中央銀行への就職です。
そこで描かれていた新人研修に面白さを感じました。

このシーン、映像で見たい!!

実践形式の融資戦略研修です。
融資を申し込む会社役と、融資するかを決める銀行役に別れて戦略を考える。
ロープレのような感じですね。
会社側の階堂彬チーム VS 銀行側の山崎瑛チーム。
融資を申し込むチームは会社の存続がかかっているから必死です。
けれども業績は赤字続きで、とうてい融資を受けられそうな状態ではないものでした。
彬チームはどんな手をつかい融資を申し込むのか?
それに対して稟議書を作成する瑛チーム。
果たして、融資をするのか否か。

緊迫感が伝わってきて、その内容にびっくり。
えっ! 粉飾!?
・・・これは面白い。





カネは人のために


本書は銀行マン、バンカーとしての仕事が細かに書かれていました。
担当の会社に寄り添い、共に経営を再建していく過程には圧倒されます。
・・・こんなことまでやるんだ。
会社を経営したこともなければ、バンカーでもない私が感じた感動。
知識ゼロで読んでいても胸が熱くなります。

特に後半の東海郵船の危機、彬の叔父・晋が経営するロイヤルマリン下田の件で奔走する彬と瑛を見ていると、この2人すごいと思ってしまいました。
まさにハラハラドキドキの展開です。

そして、プロのバンカーの心得に温かみを感じました。


「カネは、人のために貸せ」



融資をするのは会社のためでも銀行のためでもなく、人のため。

会社と銀行って二人三脚なんですね。

人と人とのつながりが感じられて、心が温まりました。


東海郵船の運命と、Wアキラの決断


池井戸潤さんの著作『下町ロケット』を読んだ時にも感じたのですが、彼の本は働くことで得られる熱い気持ちを一緒に感じられる。
仕事って、決してお金のためだけではないんだなと。
それがとても良いなと思います。

そしてイヤな奴もたくさん出てきます。
下町ロケットほどではなかったけど、本作も出てきました!
彬の叔父、崇や晋。
彼らの経営はズサンでひどかった。
最後は彼らの尻拭いをするハメになってしまうんです。
そのために下した、Wアキラの決断。


会社を救うのか、銀行の倫理を通すのか。なんのためにカネを貸すのか―



瑛が書いた稟議書の内容を知るまでは、どんな解決策が?・・・と読むのを止められなかったです。
結末は、とにかく爽快!!・・・のひとこと。
読み終わったときの満足感が半端ないです。



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2 Comments

ふなきあきら  

こんにちわ

私も池井戸さんの作品を手に取ることが多いのですが
本当に爽快感のあるものが多くて好きです。

社会の中に普通にあるものを
人を引きつけ、感動させる作品として仕上げる。

うらやましい才能です。

また遊びに来ます。

ふなき

2017/05/27 (Sat) 09:26 | EDIT | REPLY |   

ひだまりさん。  

ふなきあきら さんへ。

こんにちわ。
お久しぶりですね(*^^*)
コメントありがとうございます。

池井戸さんの本、ほんとに最後は爽快です。
感動を味わえる本っていいですよね。
私はこれで3冊目ですが、共通して感じることは働く姿勢のあり方です。
何となく共感できるものがあるというか。
私もこんな風に頑張りたいなと思います。

ふなきさん、ブログ再開おめでとうございます!
ふなきさんの考え方にも共感できる自分がいます。
私もまた遊びにいきますね。

2017/05/27 (Sat) 10:24 | EDIT | REPLY |   

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