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『ふたつの星とタイムマシン』畑野智美/ワクワクするパラレルワールド

*ひだまりさん日記* ~晴れ 時々 読書とパン~

読書感想ブログです。たまにネタバレするかもしれません。ホームベーカリーGOPANのレシピも扱っています。


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『ふたつの星とタイムマシン』畑野智美/ワクワクするパラレルワールド 

畑野智美さん
『ふたつの星とタイムマシン』

そこは、ロボットもタイムマシンもある世界―





あらすじ&感想


あらすじ

タイムマシンなんてあるはずがない。でも、もし戻るなら2011年のあの日しかない―!美歩は過去の自分に大切なことを伝えるため、大学の研究室にあった謎の物体に乗り込んでみる…(「過去ミライ」)ほか、「超能力アイドル」を目指してテレビ出演をする女子中学生(「自由ジカン」)、家庭用ロボットを手に入れた男子大学生たち(「恋人ロボット」)などパラレルな世界の近未来で、ときめきや友情を描く全7編のSF短篇集。
―「BOOK」データベースより―

『タイムマシンでは、行けない明日』が面白かったので、こちらも読んでみました。
登場人物がリンクしていると聞いて。
7つのSF短編集です。

・・・実はこっちが先に出版されていたのですね。
てっきり『タイムマシンでは、行けない明日』が元になっているスピンオフだと思っていました。
読む順序まちがえたかしら・・・。
でもそのおかげで、ある言葉が浮かんできて泣きそうになったんです。
逆に読むのも悪くないかも。


目次

「過去ミライ」、「熱いイシ」、「自由ジカン」、「瞬間イドウ」、「友達バッジ」、「恋人ロボット」、「惚れグスリ」


※ 今日のレビューは、本書の続編 (?) にあたる『タイムマシンでは、行けない明日』の内容に少しだけふれます。


畑野智美さん『ふたつの星とタイムマシン』のレビュー


ワクワクするパラレルワールド


畑野さんのSF、面白いなあと思います。
どこか近未来を感じさせる世界のようでいて、でも地球とは別の星で進行している物語たち。
パラレルワールドです。
短編だからか、少し盛り上がりに欠けるような感じもしました。
畑野さんの小説は長編の方が好きかも・・・と思いつつも、その世界観に魅せられたのは事実です。

タイムマシン、超能力、人工知能・・・などが当たり前にある世界。
気持ちに合わせて色が変わる石や、誰とでも仲良くなれるバッジ、惚れ薬など、不思議なアイテムがでてきます。
心がくすぐられる・・・。
ずっとワクワクが止まらなかったです。

「恋人ロボット」 にでてくる、アイのようなロボットが欲しい。

自分のスケジュール管理から、ご飯の支度、道案内までやってくれる家庭用 AI。


言うなれば、彼女の中身は僕のコピーだ。僕の好み通りに料理を作り、僕が望んだタイミングで話し、僕が使いやすいように洗濯物をたたみ、僕が眠る時に彼女も眠りに落ちる。



なんて素晴らしいロボット!!
でもそんな優秀なロボットがいたら、ひだまりさん。は何もしなくなってしまいそうです (^_^;)
ちょうど、星新一さんのショートショート『気まぐれロボット』のエヌ氏のように。
・・・うーん、それは困るぞ。





リンクする登場人物たち


7つの物語は短編だけど、登場人物がリンクしていました。
「友達バッジ」 のサトシくんがその後の物語ででてきたり、フミさんのその後があとで明らかになったりと・・・。
読んでいて楽しかったです。
次作である『タイムマシンでは、行けない明日』を先に読んでいた ひだまりさん。は、あっ!!と思いました。

わぁ、平沼先生だ!・・・田中くんってもしや!?

・・・などと、ニヤリとしてしまいます。


空に輝くひとつ星


『ふたつの星とタイムマシン』の後に『タイムマシンでは、行けない明日』が出版されています。
平沼先生、長谷川さん、田中くん、美歩ちゃん、あゆむ君・・・。
彼らがでてくる物語で、本書のアナザーストーリーです。
ひだまりさん。は 読む順番が逆でした。
でもそのおかげで、切なく泣きそうになったシーンがあります。
「惚れグスリ」 に登場する長谷川さんが田中君を待っているときに空を見上げていた場面です。


星が一つ輝いていた。
金星だ。



金星。
この1番始めに空に輝く星が、次作では大切なキーワードになるんです。
長谷川さんの過去に関係したもう一つの物語。
彼女の「ロケット飛ばして、金星まで会いにきて!」という言葉が頭をよぎります。
それと同時に、切なく胸が苦しくなりました。
・・・先に次作を読んでいないと、金星を見上げる長谷川さんの気持ちを想像することは難しいと思います、たぶん。
本書ではこの伏線は回収されないからです。
次作へと持ち越し。

先に『タイムマシンでは、行けない明日』を読んで良かったのかも。

順番はどちらでも良さそうです。
本作を読んでから次作を読んでも楽しめると思うし。
・・・というか、それが正しい順番ですけどね (^_^;)





2冊読むと見えてくる繋がり


ところで、1話目の 「過去ミライ」 と最終話 「惚れグスリ」 は書きおろしのようです。
完璧に次作に繋がっている物語でした。
「作者の中で、すでに『タイムマシンでは、行けない明日』の構想が頭にあったんじゃないか?」
・・・というようなことを、私が訪問しているブロガーさまが、ご自身のブログで書かれていました。
「ふたつの星とタイムマシン」 畑野智美 (第二級活字中毒者の遊読記より)

・・・するどい。
確かにそうであれば、この見事な繋がりが納得できます。
私が切なくなった長谷川さんの金星の下りとかも。
『ふたつの星とタイムマシン』を読んだら、ぜひ次作も読むのがオススメです。
平沼先生と長谷川さんの切ない過去が明かされます。
回収されなかった伏線が回収されるかも、です。


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SF,

6 Comments

焼酎太郎  

おつです(*´∀`)

おやおや、ひだまりさん。
聞き逃しませんでしたよ、あたしゃあ、読みましたよ。
「切なくて胸が苦しくなった」と書いてますね\(^o^)/

じゃあ、大丈夫です☆彡
切ないSF恋愛ミステリーの名作にチャレンジしてみましょう!
「昨日の君は今日の僕とデートする」
あるいは、「陽だまりの彼女」はどうでしょうか?
私が読んで最強だったのは辻村深月の「ツナグ」の中の「待ち人の心得」
ですが、これは切なすぎてヤバイですが・・・

お暇になったときにでも読んでみてくださいよ。
感想お待ちしています(^^)/

2017/06/29 (Thu) 20:25 | EDIT | REPLY |   

ひだまりさん。  

焼酎太郎さんへ。

お疲れさまです(*^^*)
コメントありがとうです。

・・・そうなんですよ。
切なくて胸が苦しくなっちゃいました。
キュンとしますね(*_*)

ラノベっぽいのはカミナリ落ちそうなので・・・(^_^;)
切なすぎてヤバイのを読んでみようかなと思っています。
辻村さんの『かがみの孤城』を読んでから他の作品も気になってるんですよ。
それで今、レビューの評価が高い『スロウハイツの神様』を読んでいるのですが。
・・・なんかハズレ?と思いつつも下巻から面白くなるのかな?と期待しているところです。

『ツナグ』確か映画にもなってましたよね。
見てないんですけど、本も切なそうですね。

2017/06/29 (Thu) 22:11 | EDIT | REPLY |   

焼酎太郎  

「スロウハイツの神様」は微妙なところですねえ。
オタクの漫画家のやつでしたっけ?アパートの。
あれは確か後に繋がる話もあったはずだけど、どうだったかなあ。
辻村深月のは、デビュー作の「冷たい学校のなんたら」から登場人物がリンクしまくるんですよ。順番通りに読まないとわからないのもありますわ。
私が好きな学園ミステリーの傑作「名前探しの放課後」なんて「僕のメジャースプーン」とあとひとつくらい読んでいないと、最後のオチが意味不明ですから。
辻村サーガですね。辻村深月という作家自身の名前で痛いキャラ出ますしね。まあ、これは道尾秀介も昔にやってましたけど。
「カガミの孤城」も手元にあるんですけど、あまりにも、
ひだまりさん。が絶賛していたので、ちょっと引いちゃって寝かしてあります(笑)
そのうちに読んでみます(*´∀`)
「ツナグ」のなかの「待ち人の心得」は小説も映画も傑作です。
胸が張り裂けそうになります。

本日もおつかれさまでございました☆彡
 

2017/07/01 (Sat) 20:47 | EDIT | REPLY |   

ひだまりさん。  

焼酎太郎さんへ。

そうそう!
「スロウハイツ」に住んでいる人たちのお話です。
チヨダ・コーキとかが出てくるやつ。
上巻を読み終わって、下巻を読みはじめたところです。
・・・評価高いのですが、今のところ普通です。
可もなく不可もなく。
このままこの調子で進んでいくと、長編なだけに飽きてしまいそうな感じなんですが・・・。
でも下巻から面白くなるというレビューをいくつか見かけたので、これからかな?と思いつつ読んでいます。

辻村さんの本って、そんなに登場人物がリンクしているのですか!
デビュー作も読んでないし、読む順番間違えてるっぽいですね・・・^_^;
確か 「メジャースプーン」 は読んだのですが、その前の作品をすっ飛ばして読んでいたような気がします。
その後に「名前探しの放課後」に繋がっていくのですね。
調べてから読めばよかった・・・。

「かがみの孤城」 は良かったですよ(*^^*)
辻村さんの本、数冊読んだ中ではダントツでした。
・・・また引かれてしまうかしら^_^;
ひょっとして 「かがみの孤城」 も、何かの作品と登場人物がリンクしてたりもするのかもしれないですね。

私もそのうちに、「ツナグ」 読んでみます。
コメントありがとうございます。
本日もお疲れさまでした☆彡

2017/07/01 (Sat) 22:53 | EDIT | REPLY |   

けい  

「タイムマシンでは、行けない明日」のレビューを読ませていただいて、とても気になっていました。
そこに本作のレビューが...!
2冊続けて読んでしまいましたよ(*^^*)
偶然、ひだまりさんと同じ順番になりましたが、私も、どちらが先でもいいかなぁと思いました。

長編は一気に読ませる感じで、短編は後からじわりとくる感じ。
それぞれ良かったです。

畑野さんの他の著書も読んでみたくなりました♪

2017/07/08 (Sat) 10:44 | EDIT | REPLY |   

ひだまりさん。  

けいさんへ。

わぁ(*^o^*)
ありがとうございます♪

けいさんも私と同じ順番で読まれたのですね。
どちらが先でも楽しめますよね。
短編集の方は、不思議なアイテムが出てきてワクワク感が止まらなかったです。

・・・確かに 「後からじわり」 ときました。
最後の長谷川さんと田中くんのお話が(*_*)
また『タイムマシンでは、行けない明日』を読み返したくなっちゃいましたよ。
本作を読んでから長編を読んでも、深みが増しそうですよね。

2017/07/08 (Sat) 13:30 | EDIT | REPLY |   

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