Welcome to my blog

絵本『ひめねずみとガラスのストーブ』安房直子 / 大人には行けない世界

*ひだまりさん日記* ~晴れ 時々 読書とパン~

読書感想ブログです。たまにネタバレするかもしれません。ホームベーカリーGOPANのレシピも扱っています。


Total:
現在:

絵本『ひめねずみとガラスのストーブ』安房直子 / 大人には行けない世界 

絵本『ひめねずみとガラスのストーブ』

あたしね、はじめ、お日さまが落っこちて来たのかと思ったわ。赤くてあったかくて。


作・安房直子
絵・降矢なな





あらすじ&感想


あらすじ

風の子なのに、さむがりのフーは、くまストーブ店で、とびきり上等のガラスのストーブを手にいれました。森のなかで、ゆらゆらゆれる火を見ていると、ちっちゃなひめねずみがやってきました。風の子フーとひめねずみのすてきなすてきな物語。
―「BOOK」データベースより―

今は夏なので季節はずれですが、ちょっぴり切なくて素敵な絵本を読みました。
『ひめねずみとガラスのストーブ』です。
ガラスのストーブが暖かそうで、ほっこりします。
風の子フーと ひめねずみの物語。


安房直子さん『ひめねずみとガラスのストーブ』のレビュー


閉じてしまった扉


『ひめねずみとガラスのストーブ』は、切なさがあとを引く物語でした。

読後の余韻がなんとも言えません。

大人には行けない世界、というものがあります。
例えばピーターパンのネバーランドだとか、ひだまりさん。が好きなドラクエ5の妖精たちも大人になると見えなくなってしまいます。
大人になることは素晴らしいことだけど、夢の世界の扉は閉じてしまう。
そこに寂しさを感じて、しんみりとしてしまうんですよね。


ぼくはほんとにおとなになったんだ



風の子フーが大人になって、ひめねずみたちと一緒にストーブにあたれないと悟ったとき、なんとも言えない気持ちになりました。
そのイラストが温かいんだけど、ちょっと切なくて。





ひだまりさん。がこの絵本の中で1番好きなイラストです。
大人になったフーの手の先に広がる温かな光景。
もう決して届かない・・・。
その世界が輝いていればいるほど、切なくなってしまいます。


心も体も温まるガラスのストーブ


読後の余韻にひたり、それについてのレビューを先に書きましたが、これは素敵な物語です。
いっぺんに好きになっちゃいました。
さすが安房直子さん!
世界観がたまらなく好き。

風の子フーが ひめねずみと友だちになり、ガラスのストーブにあたっている場面は、ほのぼのとします。


あたしね、はじめ、お日さまが落っこちて来たのかと思ったわ。赤くてあったかくて。



赤くてあったかなガラスのストーブ。
心も体も温まります。
降矢ななさんのイラストが素敵なんです。
とても幸せを感じてしまう。
でもフーは、やはり風の子なのですね。
友だちを残して旅立ってしまいました・・・。





大人になるということ


フーを待つ ひめねずみ。
でも彼はもう帰ってこないと悟ったとき、


「あああ」



・・・この言葉が心に刺さりました。
ひめねずみがついた、ため息。
この 「あああ」 に、寂しさと絶望がまじっていて切なくなります。
たった3つの平仮名なのに、そこには感情がつまっている。

大人になるってことは、言葉から様々な気持ちを読み取れるってことなのかもしれませんね。

そう思うと、切ないけど大人になるって素晴らしい。


憧れの不思議な世界


安房直子さんが描く不思議な世界は、子どもが見ることの出来るネバーランドやドラクエの妖精たちに似通ったところがあります。
大人になった ひだまりさん。には行くことができない世界。
切なくなったけど、また好きな物語が ひとつ増えました (∗•ω•∗)


関連記事


この記事を書いた人って、どんな人?


本を売るならネットオフが便利って知ってた?



絵本, 安房直子,

0 Comments

Add your comment