Welcome to my blog

*ひだまりさん日記* ~晴れ 時々 読書とパン~

読書感想ブログです。たまにネタバレするかもしれません。ホームベーカリーGOPANのレシピも扱っています。


Total:
現在:
Archive: 2015年10月

『星の王子さま』サン=テグジュペリ / 心の目で見る一輪の薔薇 

☆ Le Petit Prince ☆『星の王子さま』たいせつなことはね、目に見えないんだよ・・・・・。サン=テグジュペリ作あらすじ&感想 砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった…。誰もが知っているほど有名な物語。私が手に取ったのは、オリジナル版と言われる米国版のものです。可愛いイラストにほっこりします...

『5人のジュンコ』真梨 幸子 / 翻弄される女たちの悲劇と結末 

真梨幸子さん『5人のジュンコ』あいつ、消えればいいのに。あらすじ&登場人物 なぜ私は、あの子と同じ名前になってしまったのだろう。篠田淳子は、中学時代の同級生、佐竹純子が伊豆連続不審死事件の容疑者となっていることをニュースで知る。彼女は、淳子の人生を崩壊させた張本人だった。親友だった女、被害者の家族、事件を追うジャーナリストのアシスタント……。佐竹純子と同じ「ジュンコ」という名前だったがゆえに、事件に巻...

『オーダーメイド殺人クラブ』辻村 深月 / 悲劇の末に・・・ 

辻村深月さん『オーダーメイド殺人クラブ』「私を、殺してくれない?」あらすじ&感想 クラスで「リア充」女子グループに属する中学二年生の小林アン。死や猟奇的なものに惹かれる心を隠し、些細なことで激変する友達との関係に悩んでいる。家や教室に苛立ちと絶望を感じるアンは、冴えない「昆虫系」だが自分と似た美意識を感じる同級生の男子・徳川に、自分自身の殺害を依頼する。二人が「作る」事件の結末は―。少年少女の痛切な...

『超たぬき理論』(怪笑小説) 東野圭吾/タヌキに情熱を捧げた男 

東野圭吾さん『超たぬき理論』(怪笑小説より) 間違いない。UFOは文福茶釜だ!! あらすじ&感想「タヌキには超能力がある!UFOの正体は文福茶釜である!」という説に命をかける男の話。怪笑小説の中で、私が一番好きなお話です。タヌキに情熱を捧げた一人の男の物語。※ 少しだけネタバレあります。くだらないけど笑えるこの物語はくだらないけど笑えるんです。何がくだらないかと言うと、タヌキが空を飛んだり最後にはUFO=タヌキ...

『鬱積電車』(怪笑小説) 東野圭吾 / 満員電車あるある!! 

東野圭吾さん『鬱積電車』(怪笑小説より)ドキっとする、満員電車あるある!!あらすじ&感想電車内で繰り広げられる心の声。思わずクスリと笑ってしまう、ブラックユーモアに溢れたショートストーリー。東野圭吾さん『怪笑小説』より。今日ご紹介するのは、最後にヒヤリとしたオチが待っている一話です。※オチのネタバレはしませんが、感の良い方は気づいてしまうかもしれません。心の呟き満員電車に乗ってるだけで疲れてしまいま...

『あるジーサンに線香を』(怪笑小説) 東野圭吾 / 若返りの実験 

東野圭吾さん『あるジーサンに線香を』(怪笑小説より)もしも、若返れるとしたら・・・?東野圭吾さんの怪笑小説。ブラック・ユーモアな9編からなる短編集です。クスリと笑わずにはいられない。とても面白く傑作です。その中で私が気になったものを、今回から3回にわたり感想を交えて紹介したいと思います。まず一つ目は『あるジーサンに線香を』です。※ネタバレありで書きたいと思います。あらすじ&感想新島先生に「若返りの実験」に...

『けしゴム』まど・みちお (詩集) / 広がる想像の世界 

まど・みちおさん&美智子さま『けしゴム』言葉から膨らむイメージの世界本の紹介&感想 皇后美智子さまが選び英訳したまど・みちおさんの短い短い21篇。短いもので一行の詩。この本を読むと、ことばって少なくても良いんだなと思います。たった一言で限りなく広い意味が想像できる。・・・深いですね。消しゴムの魔力「オウム」くちの なかのけしゴムはいいまちがえたらけす つもりこの詩を読んだ時、思わずいいなっと思ってしまい...

相棒14 (ドラマ) 杉下右京&冠城亘/フランケンシュタインの告白 

『相棒season14』初回2時間スペシャルお帰りなさい、右京さん!!とうとうseason14が始まりました!待ちに待った初回2時間スペシャル。賛否両論を巻き起こしたカイトくんの卒業から新相棒へ。今日はドラマ相棒14の見どころと、初回の感想をサラッと書きたいと思います。注目の反町隆史さん注目すべきは、反町隆史さん演じる冠城 亘 (かぶらぎ わたる) です。「か」で始まり「る」で終わる法則は健在のようですね (*^_^*)初代・・・・...

『消滅』恩田陸/そこにいるテロリスト 人工知能と人間の心理戦 

恩田陸さん『消滅 VANISHING POINT』キーワードは「消滅」。この中にテロリストがいる!あらすじ&感想202X年9月30日の午後。日本の某空港に各国からの便が到着した。超巨大台風の接近のため離着陸は混乱、さらには通信障害が発生。そして入国審査で止められた11人(+1匹)が、「別室」に連行される。この中に、「消滅」というコードネームのテロを起こす人物がいるというのだ。世間から孤絶した空港内で、緊迫の「テロリスト探し」...

『パンプルムース!』江國香織&いわさきちひろ / 癒しの詩画集 

江國香織 さん&いわさきちひろ さん『パンプルムース!』グレープフルーツのことをフランスごではパンプルムースっていうのよ本の紹介&感想 江國香織&いわさきちひろ、はじめてのオールひらがな詩画集。 江國さんはこのタイトルの理由を「あかるくて、くっきりしたタイトルで、へんに意味を持ってしまわないものがいい」という気持ちからつけたそうです。読み手に自由に解釈をしてほしい、という気持ちが伝わってきますね。澄ん...

『消失グラデーション』長沢 樹 / 揺れ動く心と驚きの結末 

長沢樹さん『消失グラデーション』先入観にとらわれずに読むことをおすすめしますあらすじ&感想 私立藤野学院高校のバスケ部員 椎名康は、ある日、少女が校舎の屋上から転落する場面に遭遇する。康は血を流し地面に横たわる少女を助けようとするが、少女は目の前から忽然と消えた。監視された空間で起こった目撃者不在の“少女消失”事件。複雑に絡み合う謎に、多感な若き探偵たちが挑む。第31回横溝正史ミステリ大賞受賞作。 ・・・騙...

『過ぎ去りし王国の城』宮部みゆき/虜になるファンタジー世界 

宮部みゆきさん『過ぎ去りし王国の城』 居場所なんか、どこにもなかった― あらすじ&感想ひょんなことから中世ヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。真は美術部の珠美にアバターを依頼する。冒険するうちに、パクさんと出会い、塔の中にひとりの少女が閉じ込められていることを発見する。それが十年前のとある失踪事件に関連...

『デューク』江國 香織 / 最後に伝えたかった言葉 

江國香織さん『デューク』「僕もとても、愛していたよ」あらすじ&感想私のデュークが死んでしまった―。愛犬を亡くし涙の止まらない私が出会った深い目の色をした「彼」。クリスマスソングが流れる12月の街で起こる奇跡。このストーリーは、『つめたいよるに』に収められています。過去にセンター試験に全文が掲載され、試験の最中なのに泣き出してしまった人たちがいた、と話題になりましたね。その気持ちがわかります。何度読ん...

『月の出ない国』山本くんガチャ / 独りだけのルール 

05.『月の出ない国』山本くんガチャできるだけ明かりを暗くしてお読みくださいあらすじ&感想男が気づいた時には、辺りは暗い闇だった。自由はなく、その体は頼りない命綱でかろうじて繋がれている。ここがどこの国なのか、自分の名前すら記憶にないのだった・・・。『月の出ない国』。裏表紙の月の絵をみたら、だいたいオチが分かってしまいました(^^;)クッション抱えて寝てる山本くん。どんな夢を見ているのでしょうか。暗闇の世界...

『下町ロケット』池井戸 潤 / 夢とプライドを賭けた戦い 

池井戸潤さん『下町ロケット』一階に現実、二階は夢。そんな人生を僕は生きたいあらすじ&感想 主人公・佃航平は宇宙工学研究の道をあきらめ、実家の佃製作所を継いでいた。突然の取引停止、さらに特許侵害の疑いで訴えられ、会社は倒産の危機に陥る。一方、政府から大型ロケットの製造開発を委託されていた帝国重工では、百億円を投じて新型水素エンジンを開発。しかし、そのバルブシステムは、すでに佃製作所により特許が出願さ...