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『君となら』三谷 幸喜 (舞台) / 嘘から始まる勘違いと面白さ

*ひだまりさん日記* ~晴れ 時々 読書とパン~

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『君となら』三谷 幸喜 (舞台) / 嘘から始まる勘違いと面白さ 

三谷幸喜さん
『君となら』

君はいつも誰かを
傷つけたくないから嘘をつく。
でも、本当にそうなのか考えてごらん






あらすじ&キャスト


【あらすじ】
小磯家の次女ふじみ(イモトアヤコ)と長女あゆみ(竹内結子)はあゆみの恋人のケニー(小林勝也)について話をしている。ケニーは実業家らしい。誰もがケニーをイケメンの青年実業家を連想していた。しかし、実はあゆみの恋人、ケニーは70歳の、しかも父親の国太郎(草刈正雄)よりも年上だった・・・。突然ケニーが小磯家にやってきた。父親はケニーをあゆみの恋人の父親が挨拶に来たのだと勘違い・・・。母親(長野里美)これまた突然訪れたケニーの息子(長谷川朝晴)をあゆみのフィアンセと勘違い。嘘が嘘を呼び、誤解が誤解を呼んでいくのだが・・・。

【CAST】
小磯あゆみ・・・竹内結子(小磯家の長女)
小磯国太郎・・・草刈正雄(あゆみの父)
小磯ふじみ・・・イモトアヤコ(あゆみの妹)
小磯よりえ・・・長野里美(あゆみの母)
諸星賢也・・・小林勝也(あゆみの恋人、70歳、愛称・ケニー)
諸星玄信・・・長谷川朝晴(ケニーの息子)
和田・・・木津誠之(床屋の従業員)


三谷幸喜さんの舞台『君となら』です。
初演は1995年らしいですね。
今回、キャストを変えて2014年にやっていた舞台をWOWOWで見ました。

爆笑です (^0^)


勘違いの連鎖による面白さ


『君となら』の面白さは、ひとつの嘘からの「勘違い」の連鎖にあります。
登場人物はみんなそれぞれ「勘違い」をしていて、物語はそのまま進んでいくんです。

まず草刈さん演じるお父さん→ あゆみの恋人ケニーを、ケニーのお父さんと勘違いすることから始まります。





「何が青年実業家だ!! ヨレヨレじゃないか!!」
そう言い放つお父さんの言葉には、思わず笑ってしまいました。

あゆみのお母さん→ ケニーの息子をあゆみの恋人だと勘違い・・・。
ケニーの息子→ あゆみの母を父(ケニー)の恋人だと思ってしまう。
そして、ケニーというのは小磯家で飼っている猫だと勘違い(笑)
極めつけは、あゆみの父を隣に住む蕎麦屋のおじさんだと思い込む始末・・・。
(この人が1番たくさんの勘違いをしてるわ・・・。)

説明だけだと、何が何やらこんがらがってしまいそう。
あゆみの父の勘違いは早めに解けるのですが、あゆみの母とケニーの息子の勘違いは解けないまま進みます。
それでもちゃんと会話が成り立っていて、そこが面白く凄い。
三谷マジックですね。
本当に言葉の天才です。

良いなぁ、三谷さんの舞台。
生で見たいなぁ。





主人公を演じる竹内結子さんも良い味だしていました。
以前に見た三谷さんのドラマ『大空港2013』でも主演をされていて、そのドラマも好きです。

そして、三谷作品初登場(?)のイモトアヤコさん。
あゆみの妹役を演じていて、唯一状況を全て把握しているフォローの名人でした。
そのナイスフォローがまた新たな笑いを呼び、ややこしくなったりもして面白い。

こんなにこんがらがってしまって・・・、
元はと言えば、あゆみのつく嘘にあったのです。


ついて良い嘘とダメな嘘


笑わずにはいられない三谷さんの舞台。
でも最後はジーンとしてしまうのです。
さすがでした。
その中で、ケニーがあゆみに言う言葉が印象的でした。

「 君はいつも誰かを傷つけたくないから嘘をつく。でも、本当にそうなのか考えてごらん。一番傷つけたくないのは誰なんだ。自分だ。」


自分を傷つけたくないがためについた嘘。

「 僕はいつだって自分のために嘘をつく。そしてそれを人の為だなんて誤魔化したりはしない。なぜならそれは、自分自身に嘘をつくことになってしまうからです。」


さすが人生経験豊富な70歳のケニー。

「 この世の中で1番ついていけない嘘は自分につく嘘です。嘘をつくなとは言わない。しかしせめて自分にだけは正直に生きなさい。」


自分にだけは正直に生きる。
私もそうありたいと思いました。

三谷作品の良いところは、最後にホッと温かいシーンがあるところ。
面白さだけに留まらず、人情溢れた作品が多いように思います。
ラストにあゆみの母がバスケットボールをゴールに入れるシーンがあるのですが、そこに笑いながらもジーンとしてしまいました。





でも母は、勘違いをしたままで終わってしまうので、そこにまた可笑しさがありました。
最後の最後まで面白さ満載の舞台でした。
私の中でヒット作品です。

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三谷幸喜, 笑い, 舞台,

2 Comments

lime  

三谷さん

これはあらすじだけでも楽しそうですね。三谷さんの真骨頂のような気がします。
私も三谷さんは大好きで、書籍、映画、舞台、沢山見させてもらいました。
今世紀の喜劇王と言ってもいいかも。でも、その根底に、じわじわとした人間味があるんですよね。
言葉のやり取りやシチュエーションの面白さはもちろん、映画なんかではさいごのどんでん返しがすごくて。やっぱり天才です。
今回のこの舞台も、いつかwowowで再放送したら必ず観たいと思います^^

2015/06/23 (Tue) 07:24 | EDIT | REPLY |   

ひだまりさん。  

limeさんへ。

ありがとうございます(*^_^*)
とても面白かったです。
私も三谷さん大好きです。映画も、舞台も・・・。
今世紀の喜劇王、ぴったりの言葉ですね。
書籍は読んだことないのですが、きっと三谷さんらしさが出ていて面白いのでしょうね。
『君となら』、自信を持ってオススメできます。
キャストもみんな個性がでていて、強者揃いでした。
言葉の面白さはもちろんですが、その中でもジーンとしてしまう場面もあり、改めて三谷さんは凄い!! と思った作品でした。
やっぱり天才です。

2015/06/23 (Tue) 09:46 | EDIT | REPLY |   

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