Welcome to my blog

『青い花』安房直子 ☆ 青い傘の奇跡

*ひだまりさん日記* ~晴れ 時々 読書とパン~

読書感想ブログです。たまにネタバレするかもしれません。ホームベーカリーGOPANのレシピも扱っています。


Total:
現在:

 『青い花』安房直子 ☆ 青い傘の奇跡

安房直子さん
『青い花』

不思議な青い傘。
それは、ある日の海の色。
雨あがりの青い空の色。






あらすじ&感想


裏通りに小さい傘屋がありました。その主人はまだ若者でしたが、立派な腕前の持ち主でした。あるとき町で、水色の服を着た小さな女の子に出会いました。その女の子が選んだ青い布で、傘を作ってあげました。その日から、不思議なことが起こったのです。


図書館で借りてきました。
安房直子さんの絵本です。
絵は南塚直子さんが描かれていて、ホンワカした優しいタッチになっています。
癒されますね。


文字で描く色彩


安房さんが描く本の魅力に色の表現があります。


女の子のえらんだその青は、なんとすばらしい色をしていたことでしょうか。それは、ある日の海の色に にていました。また、雨あがりの青い空の色にもにていました。そして、このかさのなかにはいると、まるで小さな青いやねのいえに、すっぽりと こもっているような、ふしぎなきもちに なるのでした。



・・・思わず目を瞑って、海の色や雨上がりの青い空の色を思い浮かべてしまいます。
色の表現が上手いんですよね。
好きな色は人それぞれあると思います。
私は青い色がとても好きです。
それは彼女の本の影響かもしれません。

私が今まで読んだ本にはよく「青」が登場します。
『きつねの窓』や『空色のゆりいす』、『夢の果て』、そして『青い花』。

安房さんの物語を心に思い浮かべると色彩も同時に思い浮かんできます。
それは空の色だったり、海の色だったり、お花の色だったり・・・。
自分の身近にある色なのですんなりと浸透するんです。
そして本で描かれている情景も見えてきて、それが心地よい。
不思議な感覚です。


大切なこころ






『青い花』は、最後に物悲しさが残る物語でした。
若者と少女の出会いは必然だったのですね。
少女に青い傘を作ってあげた日から青い傘は流行りだします。
彼は忙しさに追われて、一番大切なことを忘れていました。
そして気づくんです。


おもえばそれは、いちばんさいしょに、まごころこめてつくった雨がさでした。それからあと、じぶんは、どれだけたくさんのかさを、なにもおもわずに つくってきたことでしょうか・・・・・。
そして、海の色にも、空の色にもにていない、ただの青い雨がさが、どれだけ町にあふれたことでしょうか。かさやは、なんとなくぞっとしました。



一番大切なこと。
それもまた少女が気付かせてくれました。
ひとつ、ひとつ、真心を込めて丁寧に・・・。


絵本の世界


本を読むと様々な気持ちを体験できます。
そして想像することの楽しさも味わえますよね。
安房さんが描く不思議な世界では、戻って来るときに楽しさがあったり切なさがあったり、悲しさがあったりします。
ほんの短時間の旅行ですが、後に引く想いは思いのほか大きいものです。

絵本から学ぶこともたくさんあるんですよね。
人として大切なことに気付かされ、時々はっとしたりします。
たまには絵本を読んで、自分の過去の行いを振り返ってみるのも良いかもしれません。

関連記事

この記事を書いた人って、どんな人?
安房直子, 絵本, ,

0 Comments

Add your comment