『真夏の雷管』佐々木譲 / 道警シリーズ8 爆弾はどこに!?真夏の爆破計画

チーム佐伯が警官の覚悟を見せる!大ベストセラー警察小説。

佐々木譲さん『真夏の雷管』道警・大通警察署
楽しみにしていました、佐々木譲さんの道警シリーズ。『笑う警官』『警視庁から来た男』『警官の紋章』『巡査の休日』『密売人』『人質』『憂いなき街』に続き8冊目です (*^^*)このシリーズ大好きなんですよね。ひだまりさん。の地元の札幌が舞台になっています。

発売日の次の日に本屋さんに行ったのですが、まだ並んでなかった・・・。

北海道は店頭に並ぶのが遅い。地元の作家さんなのに・・・と、ボヤきたくなります。前作『憂いなき街』では、私の大好きな佐伯さんの登場が少なかったんです。今回はたくさん出てきて、テンションが上がりました!

『真夏の雷管』あらすじ

刻限に向けてチーム佐伯が走る!

『真夏の雷管』 オススメ度 : 感動          : 意外さ       : 読みやすさ :

【あらすじ】
精密工具の万引き。硝安の窃盗事件。消えた電気雷管。三つの事件がつながったとき、急浮上する真夏の爆破計画・・・。誰が、いつ、どの瞬間に?札幌大通署・刑事課の佐伯は、生活安全課の小島百合、機動捜査隊の津久井らと共に警官の覚悟を見せる。刻限に向けてチーム佐伯が走る!道警シリーズ第8弾。

『真夏の雷管』感想

このシリーズ、キャラに味があり素敵なんです。・・・そう言えば2時間枠のドラマにもなっているんですよね。でも全くキャラが生かされていないんです。それがとても残念です。ドラマは見ない方がいい、というか見なくていい。

道警シリーズの魅力

やっぱりキャラが大好き。

佐伯さんをはじめ、生活安全課の小島百合、機動捜査隊の津久井卓、佐伯さんの相棒である新宮昌樹・・・。シリーズを読むたびに、彼らに会えるのが楽しくてしょうがありません。

ひだまりさん。にとっては嬉しいことに、地元の札幌が舞台になっています。

身近な地名がでてくると、ついニヤリとしてしまいます。狸小路にある ジャズ・バー 「ブラックバード」、モデルのお店があるのかな?・・・いつも気になるんですよね。

今回は2階の影の捜査会議室 (?) は使わなかったけど、「ブラック バード」 に集まるメンバーたちのシーンが何度かでてきて、恒例の場所だぁ・・・と嬉しくなってしまいました。実家の近くのショッピングモールまでも出てきて、情景が思い浮かびます。・・・実家に帰りたくなってしまいました。

繋がっていく事件たち

真夏の札幌で、3つの事件が起こります。

「未明に園芸店で肥料盗難。午前中に、狸小路で工具セットの万引き未遂。昼過ぎに園芸店に近いホームセンターで、工具の万引き。後の二つは同じ子供がやったようだ。それとも偶然って考えていいか?」

園芸店での爆薬材料の窃盗、狸小路やホームセンターでの工具の万引き、消えた電気雷管。

窃盗では佐伯&新宮が、少年の万引きでは小島百合が担当し、それぞれ捜査にのりだす。別々の事件のようでいて、最後には全てが繋がっていくんです。その推理の過程が面白い。

いつ全てが繋がるのかワクワクする!!

展開はだいたい読めてしまうのですが、全てが一本の線で繋がったときは嬉しくなりました。・・・それにしても、大輝くんの母親ありえない。こんな母はイヤだ。

JR北海道 データ改ざん事件

この物語には、過去にあった事件がでてきます。JR北海道によるデータ改ざん事件です。

2013年9月 北海道JR函館線で起きた脱線事故直後、レール幅の検査データを改ざんした疑い。それによって トカゲの尻尾切りが行われました。そして社長の自殺・・・。

当時は大きく報道されメディアにも叩かれましたね。どんな会社なんだ・・・、と恐ろしくなります。

あの一連の不祥事については、社長ふたりが自殺している。その意味の重大さについては、当事者たちのほうがよく知っていただろう。

慢性的な人手不足、予算不足・・・など同情する部分もありますが、やはり安全を第一に考えてほしいし改ざんしちゃダメでしょ。ニュースを見ながら愕然とした記憶があります。実際にあった事件が描かれているからか、読んでいてリアル感がありました。

だからこの本の表紙は線路の写真なのか。

なぜに線路? と、ひそかに気になっていたんですよね。

迫り来るカウントダウン、爆弾はどこに!?

タイトル『真夏の雷管』からも想像できるとおり、この小説は爆弾が仕掛けられます。

犯人は誰で、目的は何か? そして爆弾はどこに仕掛けられているのか?

・・・半分くらい読むとだいたい犯人は分かるのですが、結末がハラハラドキドキで面白い。

百合は、自分の胸がいましがたから収縮しているのを意識していた。最後のカウントダウンが始まっているのだ。

迫り来るカウントダウン。

どうか 間に合って!!・・・と、私もドキドキしました。ラストは、佐伯さんや津久井、そして機動捜査隊の長正寺の覚悟が伝わってきました。

道警シリーズでは、1冊目の『笑う警官』が1番好きですが、今回も夢中で読みました。・・・もう8冊目なのかぁ。感慨深いです。一冊ずつ完結しているので、どれから読んでも楽しめますが、やはり順番通りに読むのがオススメです。登場人物の関係や立場が少しずつ変化していくので、それも楽しめるんですよね。今後も目が離せません。

関連記事

コメント 0

There are no comments yet.

コメントを残す

あ行の作家 (79)
相場 英雄 (1)
青山 美智子 (1)
朝井 リョウ (1)
浅田 次郎 (1)
麻野 涼 (1)
麻見 和史 (2)
芦沢 央 (1)
彩坂 美月 (1)
綾辻 行人 (2)
新井 素子 (3)
有川 浩 (1)
安房 直子(童話) (16)
伊岡 瞬 (1)
池井戸 潤 (3)
伊坂 幸太郎 (2)
石川 智健 (1)
石田 衣良 (1)
伊藤 計劃 (2)
乾 くるみ (2)
岩木 一麻 (1)
上田 早夕里 (5)
冲方 丁 (1)
江國 香織 (9)
岡嶋 二人 (1)
小川 洋子 (1)
奥田 英郎 (1)
乙一 (2)
恩田 陸 (8)
あ行の作家 その他 (7)
か行の作家 (29)
海堂 尊 (1)
川村 元気 (1)
貴志 祐介 (9)
北川 恵海 (1)
北村 薫 (2)
清武 英利 (2)
倉本 由布 (2)
小林 由香 (2)
近藤 麻里恵(こんまりさん) (1)
今野 敏 (8)
さ行の作家 (15)
佐伯 和人 (1)
佐々木 譲 (6)
時雨沢 恵一 (1)
重松 清 (1)
雫井 脩介 (1)
下村 敦史 (2)
宿野 かほる (1)
翔田 寛 (1)
住野 よる (1)
た行の作家 (29)
大門 剛明 (1)
高田 大介 (3)
高畑 京一郎 (2)
高野 和明 (1)
谷川俊太郎 (3)
知念 実希人 (1)
辻堂 ゆめ (1)
辻村 深月 (8)
筒井 康隆 (4)
恒川 光太郎 (3)
堂場 瞬一 (2)
な行の作家 (27)
中山 七里 (10)
長崎 尚志 (1)
長沢 樹 (1)
長野 まゆみ (5)
夏川 草介 (5)
成田 名璃子 (1)
貫井 徳郎 (3)
ねじめ 正一 (1)
は行の作家 (54)
畑野 智美 (2)
羽田 圭介 (1)
帚木 蓬生 (4)
浜口 倫太郎 (1)
原田 マハ (11)
早見 和真 (1)
東野 圭吾 (26)
百田 尚樹 (1)
古谷田 奈月 (1)
星 新一 (3)
誉田 哲也 (1)
は行の作家 その他 (2)
ま行の作家 (41)
前川 裕 (1)
又吉 直樹 (ピース又吉) (1)
まど・みちお ( 詩集 ) (2)
真梨 幸子 (2)
三浦 しをん (1)
三島 由紀夫 (1)
道尾 秀介 (11)
湊 かなえ (2)
宮下 奈都 (1)
宮部 みゆき (8)
向田 邦子 (1)
村上 春樹 (2)
村山 早紀 (1)
村山 由佳 (1)
森 絵都 (3)
森 博嗣 (1)
森見 登美彦 (1)
ま行の作家 その他 (1)
や行の作家 (29)
薬丸 岳 (13)
柳 広司 (1)
山崎 豊子 (3)
山田 詠美 (1)
柚木 麻子 (1)
柚月 裕子 (1)
吉野 源三郎 (1)
米澤 穂信 (8)
海外の作家 (5)
SF (4)
ファンタジー (1)
絵本 (57)
佐野 洋子 (2)
刀根 里衣 (13)
藤城 清治 (4)
ロブ・ゴンサルヴェス (4)
クリスマスおすすめ絵本 (8)
大人にもおすすめ絵本 (26)
山本くんガチャ・その他の本 (21)
100万分の1回のねこ (13)
山本くん ガチャ (5)
その他の本 (3)
教科書の名作・古典 (7)
教科書の名作 (4)
平家物語・百人一首 (3)
映画・ドラマ・アニメなど (22)
三谷幸喜 (3)
ドラマ・映画 (12)
アニメ・漫画 (7)
GOPANレシピ・雑記・ゲームなど (37)
gopanレシピ (11)
ルピシアの紅茶 (2)
Twitter・ゲームなど (8)
雑記 (15)
ひだまりさん。面白かった本 (3)
ひだまりさん。とブログについて (10)