『木曜日にはココアを』青山美智子/【感想】ココアのように甘くほっこりな物語&田中達也さんミニチュア・アート

わたしたちは、知らないうちに 誰かを救っている―

青山美智子さん『木曜日にはココアを』

あ。田中達也さんのミニチュアアートだ。

表紙が目を引きます、青山さんの『木曜日にはココアを』を本屋さんで見つけ、思わずレジに向かいました。

『木曜日にはココアを』あらすじ

ココアのように甘い物語。

『木曜日にはココアを』 オススメ度 : 感動 : 意外さ : 読みやすさ :

【あらすじ】
僕が働く喫茶店には、不思議な常連さんがいる。必ず木曜日に来て、同じ席でココアを頼み、エアメールを書く。僕は、その女性を「ココアさん」と呼んでいる。ある木曜日、いつものようにやって来たココアさんは、しかし手紙を書かずに俯いている。心配に思っていると、ココアさんは、ぽろりと涙をこぼしたのだった。主夫の旦那の代わりに初めて息子のお弁当を作ることになったキャリアウーマン。厳しいお局先生のいる幼稚園で働く新米先生。誰にも認められなくても、自分の好きな絵を描き続ける女の子。銀行を辞めて、サンドイッチ屋をシドニーに開業した男性。人知れず頑張っている人たちを応援する、一杯のココアから始まる温かい12色の物語。 ―「BOOK」データベースより―

『木曜日にはココアを』感想

ココア、飲みたくなってしまいます。あした買ってこよう。

ココアのような甘く温かな物語

12話の短編集でした。

登場人物がそれぞれにリンクしているから楽しい。脇役だった人が次の章では主人公に・・・と、次は誰がでてくるのかなとワクワクします。

心がホカホカになりました。

温かで ほんのりと甘いココアを飲んでいるような心地。読み終わったときに幸せを感じる物語です。

12話全てにイメージカラーがあって、私だったら何色になるかなと思いながら読んでいました。

ひだまりさん。の好きな色は青です。ネイビーだとかブルーだとかのお洋服ばかり着ているような気がします。でもタンスを開けるとカラフル。仕事が服飾関係なので、いろんな色を気軽に着れるのが楽しい。1ヶ月ごとに変わる制服のような感じです。

マーブル・カフェの男の子の恋

表題作 「木曜日にはココアを」 が好きです。

僕の好きなその人は、ココアさんという。
ほんとうの名前は知らない。僕が勝手にそう呼んでいるだけだ。僕が勤めている 「マーブル・カフェ」 の、窓際、隅の席。半年くらい前から、彼女はひとりで来て、必ずそこを選んで座る。オーダーはいつも同じ。
「ホットココアを、お願いします」 雨あがりの雫みたいな瞳で僕を見上げて、肩まで流れる栗色の髪を揺らして。

カフェ店員の男の子がお客さんに恋をする。"ココアさん" っていうのがなんだか可愛い。そして 男の子が純粋で良いなと思ってしまうんです。

最終話 「恋文」 では "ココアさん" 側の視点で描かれた物語になっていて、ここで繋がるのかと嬉しくなっちゃいました。

全ては繋がっている・・・のかもしれない

ここで描かれている物語は 全てがどこかで繋がっているんです。

そして知らず知らずのうちに、誰もが誰かを救っている。これはリアルな世界にもあてはまるのかもしれません。のほほんと暮らしている ひだまりさん。ですが、そんな私でも知らずのうちに誰かを救っているのかも。逆も然り。・・・私の視野はせまいから実感はできませんが。

本の登場人物たちもそうです。ひとりひとりの視点だけで見ていくと繋がりはわからないけど、本を読んで全体を見ている読者はわかる。上から見ると全てが繋がっているとわかるんです。なんか神様になった気分。

地味にマスターが好き

ひだまりさん。が 特に気になったのが "マスター" です。

「俺ね、見る目だけはあるんだ」

ちょいちょい出てくるんですよね、いろいろなところに。・・・本当に人を見る目は優れています。脇役なんだけど彼が登場するから味がでる。人と人とをつなぐキューピッドみたいな存在でした。

表紙を飾る 田中達也さんミニチュアアート

少し前、テレビでも紹介されていました田中達也さんのミニチュアアート。実はこの表紙に目を引かれ、本を手に取ったわけです。

田中達也さんの 「ミニチュアカレンダー」。

食べものや文房具などをモチーフに、小さな人形と一緒に撮影した作品を毎日ホームページやSNSに投稿しています。

想像力をかきたてられる。

その一部をTwitterから少しだけご紹介します。作品の題名にも注目してみて下さい。面白いです。

子どものような発想力と言いますか、それが豊かで素晴らしいなと思います。日常にある何気ないものを使っているから面白い。

・・・こ、これは、FF!?

こっちもだ。ファイナルファンタジー。セシルがパラディンになるところです。テンションが上がってしまった ひだまりさん。でした。

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