『せつない動物図鑑』ブルック・バーカー /【感想】誰かに話さずにはいられない動物の真実

この世界は、たくさんのせつなさに あふれている。でも、それって悪くない。

ブルック・バーカー
服部京子 (訳)

『せつない動物図鑑』
これ、面白いですね。動物図鑑を見るのは子供のとき以来かもしれません。ゆるーいイラストが可愛くて ちょっぴり切なく、でもクスクスと笑ってしまう。誰かに話さずにはいられない動物の真実が満載です。

『せつない動物図鑑』あらすじ

ちょっぴり切ない動物の真実。

『せつない動物図鑑』 オススメ度 : 感動 : ほっこり : 切なさ :

【あらすじ】
ゆる~いイラストに 「ほんとかよ! ?」と、つい突っ込みたくなるような112の見出し 。そして意外とためになる解説に、子どもから大人までページをめくる手が止まらなくなる。動物たちの ちょっぴり切ない真実。

『せつない動物図鑑』感想

切なくてほっこり。動物たちの意外な真実が書かれていました!

切なくてシュールな動物の真実

可愛いイラスト付きで動物たちの知られざる一面を紹介してくれるのが、この図鑑です。

それも少し変わった視点から。思わず、せつない と呟いてしまいます。そして始終 「へぇー」 と関心してしまう ひだまりさん。

特に面白かったのがこちら。

  • アデリーペンギンは、がけからなかまをつき落とす
  • サソリは夜に活動するくせに暗闇で光っちゃう
  • ミツバチは500gのハチミツをつくるために、2000万円ぶん働く

どういうことか気になりますか? 数ある中から少しだけ、レビューとともに紹介しますね。

シュールなペンギン

アデリーペンギンは、がけからなかまをつき落とす!?

これがけっこう衝撃でした。ペンギンって集団でいて可愛いのに、意外とシュールなんですね。

かれらはむれで行動しますが、いっせいに海に飛びこむようなまねはしません。ペンギンたちはまず、おしくらまんじゅうをして、高さ2mのがけっぷちから1羽をつき落とします。すると、ほかのペンギンたちはいっせいに首をのばし、じーっと下のようすをうかがうのです。

この行動は、落ちたペンギンが敵に襲われたりしなかったら海の中は安全・・・という確認のためになされるみたいです。

アデリーペンギンは1羽を犠牲にして安全を確認するの!?

なんとなく、陸に残っているペンギンたちが いっせいに下を眺めている図が想像できてしまう。・・・この本を読むまでは それは可愛い図でしたが、読んだあとでは背筋がヒヤリとします。ペンギン社会も過酷なのですね。

へんてこなサソリ & 働く蜜蜂

シュールなペンギンとは打って変わって、次はクスっと笑ってしまう生き物。

サソリは夜に活動するくせに暗闇で光っちゃう?

サソリは月の光にふくまれる紫外線を浴びると、蛍光性の青色に光ります。でも、理由はよくわかっておらず、とくにメリットもありません。むしろ、夜行性のサソリがそんな色で光ったら、えものに見つかって逃げられるおそれすらあります。

サソリってへんてこ。

夜に光っちゃうんですね。でもわかってないだけで、それには何か意味があるのかも・・・と考えてしまう ひだまりさん。良い案は思いつきませんが、クスクスと笑ってしまいました。

そしてもう1匹、私の大好きなハチミツを作ってくれる蜜蜂さんについてです。

ミツバチは500gのハチミツをつくるために、2000万円ぶん働く!!

ミツバチ1匹が1時間働いてつくれるハチミツは、わずか0.02gのみ。お店で売られているような500gのハチミツをつくるには、2万5000時間もかかるのです!これがどれくらいの労働時間かというと、もしハチが時給800円で働いていたら、お給料は約2000万円になります。

ひだまりさん。は、毎朝パンにバターと はちみつを塗って食べています。ちょっとリッチなときは カマンベールと生ハムをのせて。500gだと、だいたい1ヶ月半~2ヶ月くらいでなくなるかな。ミツバチさんの2000万円分の労働が・・・。

ミツバチさん、ありがとうございます m(_ _)m

世界でもっとも孤独なクジラ

もっとも切なくなったのは迷子のクジラのページです。

"さみしくて、せつない" という項目の、「オンチなクジラは迷子になる」 というもの。

その迷子のクジラは、ほかのクジラの耳には聞こえない52ヘルツの周波数で鳴くらしいです。少し気になったので検索してみました。

Wikipediaより引用

52ヘルツの鯨(52ヘルツのくじら, 英語: 52-hertz whale)は、正体不明の種の鯨の個体である。その個体は非常に珍しい52ヘルツの周波数で鳴く。(中略) この鯨はおそらくこの周波数で鳴く世界で唯一の個体であり、その鳴き声は1980年代からさまざまな場所で定期的に検出されてきた。「世界でもっとも孤独な鯨」とされる。

くじらは鳴くことで仲間とのコミニュケーションをとるようです。でもこの52ヘルツの鯨は、周波数が違うため鳴いても仲間に声が届かない。

「世界でもっとも孤独なクジラ」 とされています。

・・・これは切ないですね。

検索しても見つかったとは出てこなかったから、まだ見つかってないのかな?20年以上も独りで鳴き続けているそうです。

思わず誰かに話したくなる!

¥1000ちょっとで買えてしまう『せつない動物図鑑』。本格的なものではないですが、動物の習性を切ないという視点からみていて新鮮な感じがしました。単行本サイズなので読みやすいし、ゆるっとしたイラストも可愛い。

思わず誰かに話したくなってしまうような発見がたくさんありました。今までとは違った視点で動物を眺められるのは面白いです。

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